当社社員である故 杉原二郎さんは、昨年の令和5年12月29日、当社忘年会終了後の帰宅途中に不慮のひき逃げ事故に遭い、12月30日午前1時30分にご逝去されました。この突然の悲報に、私たち一同、深い悲しみと共に大きなショックを受けております。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
杉原二郎さんの社葬は、令和6年1月7日(日)に通夜、1月8日(月)に告別式を執り行いました。新年早々の休日にもかかわらず、多くの方々にご参列いただきましたこと、また、供花やお供物をお送りいただいた皆様に対し、心より厚く御礼申し上げます。
ひき逃げ事故の加害者は、株式会社谷河内園(東京都江戸川区)代表取締役 田島秀行であり、12月30日に警察により逮捕されました。しかしながら、裁判所の判断により逃亡の恐れがないとされ、48時間以内に釈放され、その後は在宅での捜査が進められることとなりました。杉原二郎さんの司法解剖の結果、死因は心臓破裂による失血死であるとされ、他にも頭蓋骨骨折、肺挫傷、骨盤骨折などの複数の外傷が確認されました。
警察の捜査でも、検察の捜査でも、加害者の田島秀行が「事故当日に酒を飲んで運転していた」と自ら供述しているにもかかわらず、在宅での捜査が続けられてきました。報道においては「毛布のようなものを踏んでしまった」という不必要な供述だけがクローズアップされ、肝心の飲酒に関する事実はまったく報じられておりませんでした。
事故発生から約10か月が経過し、ついに令和6年9月12日、東京地方検察庁より、加害者である田島秀行が過失運転致死および道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で正式に起訴された旨の通知が届きました。長期間にわたる捜査の末に、ようやく法の裁きを受ける段階に至ったことは、一つの大きな進展であります。
ただし、飲酒運転の疑いについては、本人の自供があったものの、現時点では証拠不十分のため立件には至りませんでした。今回、正式に起訴されたことにより、今後裁判が進むことになります。杉原さんの尊い命が失われたことを深く悔やむとともに、真実が明らかになり、適切な裁きが下されることを願っております。
代表取締役 藤村 一人